人脈ネットワークが新鮮情報を運ぶ

話を聴いた7人に共通していたのは、情報というのは、最終的に人にいきつくということである。
ヒト。
けれども、これが一番やっかいな代物だ。
人脈をっくるといったって、そう簡単なことではない。かといって、手持ちの同業者ばかりの人脈では、情報にも限りがある。限界がある。新鮮な情報が入ってきにくくなってしまう。
やはり、鮮度の高い情報を仕入れるには、人脈のネットワークをつくる必要があるだろう。
しかし、実際のところ、日本のビジネスマンは、情報の入手のためにどれくらい労力や資金を費やしているだろうか。実際に調査してみたわけではないのではっきりしたことはいえないが、ほとんどの人は、新聞や雑誌、書籍に金を使うくらいで、それ以外の情報源には、労力もお金も費やしていないのではないだろうか。
経営者のなかには、商工会議所で情報を収集しているという人もいるだろうが、ほとんどの普通のビジネスマンは、情報には大きな関心を払っていないだろう。いや、逆にいえば、現代は、情報に関心を払わなくても、向こうのほうから押し寄せてくる時代なのだから。
しかし、マスコミ情報だけにたよっていると、情報はきわめて平板なものになってしまう。
また、同業の人脈だけに頼っていると、情報はきわめて偏ったものになってしまう。
やはり、質の高い情報を得るには、最初に龍角散の藤井社長がいったように、異なった文化に接して、互いに刺激を受け合い、あたえ合う必要があるだろう。
藤井社長はこうもいっていた。
「同じ土壌をもった同業、同窓、同郷の付き合いからは、有意義なものは生まれない。それ以外のヒトとの交流から新しいモノが生まれてくる」
まったく異なった性質のものがぶつかりあうところに“情報”交換の意味があるのだろう。そこには、異なった文化を面白がる精神がなくてはならない。