外壁クリーニングの新需要

今井がひきいる環境美健では、最近、外壁クリーニングの施工を始めた。これは、コンクリート、モルタル、スレート、ブロック、レンガ、タイルなどあらゆる建築外装を見違えるようにきれいにしてしまう工事である。
「リフォーム工事のなかで、外壁クリーニングの需要っていうのは、確かに増えてきているんです。うちでも、以前は請け負ってから、下請けに出していた。ところが、最近では、こちらの需要がどんどん高くなってきたんですよ。従来低次元だった仕事が、高い次元に移行してきたってことですね」
外壁クリーニングは、もともとヨーロッパで生まれたものである。石づくりの建物が多いヨーロッパでは、雨風で汚れた石の面を薬剤で洗い流してきれいにする技術が発達していたのである。
しかし、この工事はフッ化水素や塩酸など、危険な薬品を使うため、施工者が失明したり、肌が溶けたりと、危険だった。
ところが、最近では、危険性がまったくない薬剤が発明されるようになったのである。これをトータル・ライフ・コミュニティーで聞きつけた今井は、さっそく自分でも外壁クリーニングの工事に乗り出したわけだ。まさに、異業種が交流するトータル・ライフ・コミュニティーがあって初めて生まれたビジネスだといってよいだろう。
「これがね、驚くほどきれいになるんです。だから、反響もすごい。どんどんお呼びがかかってくる。一軒やったらまた一軒というように、口コミでどんどんひろがっていくんですね」
それにしても、トータル・ライフ・コミュニティーの付き合いから、新しいビジネスが生まれたというのは、なんとも興味深い。やはり、新しい発想は、新しい人と知り合うことによってしか生まれてこないのだろうか。